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■ このページの目標
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Raspberry Pi は初期状態だと、システム時刻が世界標準時間に設定されています。
このページでは、日本標準時間に固定する方法を説明します。
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■ Raspberry Pi の現在時刻を表示してみる
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Teraterm で Raspberry Pi につなぎ、次のコマンドを実行してみましょう。
現在の時刻とズレているはずです。
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■ 時刻を日本に合わせる
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次のコマンドを実行します。
sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo |
現在時刻を表示してみます。
現在の時刻と合致しているはずです。
しかし、1つ大きな問題があります。
Raspberry Pi を再起動すると、システム時刻が世界標準時間に戻ってしまいます。
次の項目で、起動時にシステム時刻を変更してみます。
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■ 起動時にシステム時刻を変更する
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(1) /etc/init.d/ ディレクトリに移動。
(2) 起動時に実行するスクリプト autorun_date を新規作成、編集する。
[書き込む内容]
#!/bin/sh
### BEGIN INIT INFO
# Provides: mathkernel
# Required-Start: $local_fs
# Required-Stop: $local_fs
# Default-Start: 2 3 4 5
# Default-Stop: 0 1 6
# Short-Description: mathkernel
### END INIT INFO
#システム時刻を日本に合わせる
sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
|
Ctrl + O でファイルを保存、Ctrl + X で nano を終了します。
(3) スクリプトに実行権限を与える
sudo chmod 755 autorun_date |
chmod … ファイルの読込・書込・実行の権限を変更するコマンド。change mode の略。
(4) スクリプトの権限を確認する。
ls … ファイルやディレクトリの情報を一覧表示する。
-l … lsコマンドのオプション。パーミッション、オーナー名、グループ名などを表示する。
次のような結果が表示されればOKです。
pi@raspberrypi:/etc/init.d $ ls -l autorun_date
-rwxr-xr-x 1 root root 324 Mar 23 13:45 autorun_date
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(5) スクリプトが自動実行するように、システムに登録する。
sudo update-rc.d autorun_date defaults |
(6) Raspberry Pi を再起動。
(7) 再起動したら、再び Teraterm でつないで現在時刻を確認。
これで現在の時刻と合致していれば、設定は終了です。
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■ 各種・設定方法
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【準備】 Raspberry Pi 2 を用意してみよう
(1) Raspberry Pi 2 の OS をインストールする
(2) IPアドレスを設定
(3) システム時刻を日本に設定
(4) RAMディスクを使って、micro SDを長寿命化
(5) Raspberry Pi にUSBメモリをマウント
(6) ファイアウォールを設定
(7) samba を導入して、共有フォルダを作る